2023年3月31日
高品質な施工で多様なニーズに応え 信頼を紡ぎ続ける塗装業者
マンションや戸建て住宅などの塗装工事・防水工事をメイン事 業として手掛けている『高野塗工』。豊富な業界経験と高度な技術力で、法人から個人まで、幅広いニーズに応えている企業だ。本日は高野社長のもとをタレントの島崎俊郎氏が訪問。インタビューを行い、その半生や仕事に懸ける想いに迫った。
—はじめに、 高野社長の歩みからお聞かせください。
和歌山市内で生まれ育ちました。若いころはやんちゃで、高校も1年生の時に辞めてしまいました。そして友達が塗装屋で働いていたので、私も16歳からそちらで働きはじめたんです。これが、塗業界に足を踏み入れた最初の一歩でしたね。しかし恥ずかしながら、最初は真面目に仕事に取り組んでいたとは言えず……。そんな中、バイクで事故をしてしまって。親にも職場にも多大なる迷惑をかけてしまったことをきっかけに、心を入れ替え、真面目に仕事に取り組むようになったのです。
—大変な思いをされたとは思いますが、良い機会だったのかもしれませんね。
そうなんです。仕事も職人の世界なので非常に厳しかったのですが、中途半端なところで辞めていたら、また別の場所でゼロからでしょう。職を変えずに塗装 一筋に歩むことができて、心から良かったと思っています。
—独立されたのはいつですか。
塗装を始めてから5年ぐらいで技術を覚えて自信もつき、一人でやれると思ったのです。そして一人親方として独立させてもらったのが、21歳の時でしたね。独立当初は幸い周りに可愛がってくださる先輩がいたので、現場の手伝いに行かせてもらうところから始め、良いスタートを切ることができました。5年のキャリアがあるとはいえ、年齢的にはまだまだ若造だったので、お客様からはなかなか信頼を得られませんでしたけれど。しかし30歳前後になってから、やっと職人として一定の信頼を築けたなと思えるようになりました。
—いかに技術があろうが、信頼は一朝 ータで築けるものではありませんからね。「高野塗工」さんとしてはいつから?
長く個人事業として続けてきました 2019年に法人化を行い、心機一転のスタートを切りました。法人化に踏み切ったのは、従業員が増えたことが大きいですね。現在は事務員さんを含めて10数名になりました。同年代を中心に、助けてくれる人が集まってくれまして、本当にありがたく思っています。若いころから一緒に遊んでいたメンバーもいて、社長と従業員というよりも仲間という感じですね。
—社長の世代よりお若い方もいらっしゃるのでしょうか。
20代前半の人もいますよ。やんちゃをしていた子もいますし、入社してもすぐ辞めてしまう子もいますが、積極的に若い子を入れて育てていく構えです。会社の未来を考えると必要なことですし、私も若いころは無軌道に生きていたので、若い人材を突き放すことなく、温かく見守っていこうと思います。
—では、お仕事をされる上で、大事にされていることは何でしょう。
やはりベースとなるのは工務店さんなど元請けさんからのお仕事なので、そのつながりを大事にしていきたいですね。また、現場には大工さんなど他の業種の方もいらっしゃいますし、そのお付き合いも大事にしています。きっちりした仕事をしていれば誰かが見てくれていますし、仕事につながることもあるので、どんな時も妥協せず、一生懸命仕事をしていますよ。従業員の皆にも、そのように言っています。
—社長の義理堅くて真面目なお人柄が 伝わってきますね。
仕事がない時期も経験しているので、仕事があることが当たり前だと思っていないんです。お声を掛けてもらうだけで 嬉しいですし、いつもその期待に応えたいと思ってお受けしているんですよ。そんな気持ちを、いつまでも大事にしていきたいと思います。
—ご自身が元請けになろうというお考えはありますか。
仕事をいただいている人は自分よりも年上の方ばかりなので、10年後、15年後のことを考えれば、いつまでも甘えているわけにもいかないと思います。ですから、今のうちに少しずつ自社で仕事が取れるようにもなっていきたいですね。
—お話も尽きませんが、最後にこれからの夢をお聞かせください。
最近、一般向けにお仕事を受けるお店をスタートしたのですが、夢はその店舗を増やすことですね。県外にも進出し、多くの人に知ってもらえたらと。選択肢を5~6パターン出して予算に合わせて選んでもらえるので、そこを強みにしていければと思っています。
(2022年10月取材)